さすまた護身術、お伝えします!
2021/05/31
「さすまた」とは、不審者対策用の護身用具として、学校等に常備されています。
さて、この「さすまた」ですが、専門家は、
「3人以上でないと使えない」
という見解を示してします。
実際、その通りです。
しかし、さすまたの訓練動画を見ると、
「訓練上の盲点」
がある事に気が付きました。
それは、
訓練である以上、犯人役に怪我をさせてはいけない
事です。
よって、
・二つの先端を「突き」をするように首や顔を狙えない
・思いっきり突けない
・壁や地面に叩きつける事ができない
等の技術面の問題があります。
なので、良い訓練をしようと思うならば、さすまたの先端にグローブを付けたり、犯人役に剣道の防具等を付ける必要があります。
壁や地面に叩きつける練習をする場合は、さらにマットが必要になります。
つまりは、金と時間が掛かる訳です😅
ではどうしたら良いか?
実用的な使い方を理解した上で、
・サンドバッグやミットなど、人間に変わるもので打ち込み稽古
・実用的な使い方をイメージした空突き&型稽古
が効果的になります。
まさに、武術や格闘技の稽古法と同じ理屈になります。
武術や格闘技には、力をコントロールして、相手に強く当てないように技を試し合う「ライトスパーリング」や「マススパーリング」とう練習法があります。
ライトスパーやマススパーは、技術攻防を理解&検証する上で、効果的な練習法ではありますが、そればかりをしていると、
「止め癖」
が付くという欠点もあります。
野球で例えると、本来フルスイングで振るバットを
「ボールが当たる手前で止める」
「フォロースルーをしない」
ようなものです。
つまり、さすまたの訓練の多くは、格闘技に於けるライトスパーやマススパーをしていたのです。
よって、本来凶悪犯を想定した訓練でありながら、
「犯人役を怪我をさせないように気遣った攻防」
をしてしまうという、矛盾が発生してしまったのです。
格闘技でも、本気で当て合う際は、防具を付けます。
素手で本気で殴り合ったら大怪我をします。
さすまたと言う「武器」であれば、尚の事です。
よって、護身訓練も、格闘技も、武術も、技術を習得する上での注意点は同じなのです。
但し、護身訓練は技術を習得する事が目的ではありません。
護身訓練は、
技術<戦略
技術<武器の性能
です。
戦争と同じです。
少数より多数です。
刀より銃です。
さすまたも性能が良いものは4万円以上します。
3人分用意すると12万円以上してしまいますね😅
よって、本格的にさすまたを使えるようにするには、大人数で防具とマットを使った訓練をする。
あるいは、高性能のさすまたを購入する必要があります。
しかし、一言で言うとそれらは、
「コスパが悪い」
のでは、無いでしょうか?
警察官や警備員、自衛隊等、はじめから危険が伴う職業の場合は兎も角、例えば学校の職員のような一般市民が日頃から本格的な訓練を行う事は、現実的では無いでしょう。
そこで、
一人でもできる訓練法
を確立し、定期的に実践する方が、結果的に現実的な訓練法となります。
「一人でもできる訓練法」だけで、充分な訳ではありません。
しかし、「理想の訓練」ばかりを求めると、「理想が叶わない環境」の場合、何もしない選択を取りがちなのが人間心理です。
このような趣旨で、さすまた護身術に限らず、学校や企業、団体向けに、暴漢対策、護身などのご指導を承っております。
護身指導をご希望の方はお問い合わせください。
川嶋塾・企業向け護身術指導 https://www.kawashimayu.com/course/detail/id=147
☆先日のコラボ演武会での一項目「さすまた護身術の解説」です。あくまで基礎基本のみの紹介ですが、参考にしていただければと思います。
☆動画で使用した最安値のさすまた
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