レベルの低い成功体験ほど厄介なものは無い

2021/05/02

新人戦や初級クラスの大会で何度も勝ってしまうと、上級の大会に移行した際に勝てなくなる場合があります。

 

例えば、実力や年齢、練習時間に殆ど差が無いA選手、B選手の2名がいたとします。

 

A選手は1年間、新人戦や初級クラスの大会で多くの優勝を重ねました。

B選手は同じ1年間、上級クラスの大会にエントリーし続けるも、なかなか勝てずにいました。

それぞれ異なる1年間を送った後に、A選手、B選手が対戦したらどちらが勝つでしょうか?

 

99パーセントB選手が勝つと言えます。

 

単純な話、A選手は自分よりも弱い相手に勝ち続ける事で、自分の課題が見出せないまま1年間を過ごしました。

一方B選手は、絶えず同等以上の選手と対戦する中で、試合の度に課題を突き付けられ、克服しなければいけない状況下にいたのです。

 

当然精神的にキツイのはB選手です。

よって、殆どの人はA選手のような道を選びがちです。

 

しかし、A選手が今後上級の大会で勝てるようになるには、大きな問題を抱える事になるのです。それは、

 

「レベルの低い成功体験」

 

です。

人間は困難や窮地に陥った際、良くも悪くも今まで培った成功体験に頼ります。

例えば初級大会では何も考えずに出したハイキックでバンバン倒した経験があると、上級の大会でも無計画にハイキックを出してしまったりします。

上級レベルでは、無計画にハイキックを出すと、かえって窮地に陥ると“頭では”解っていても中々改善できない事があります。

 

極端に悪い例えをすると、パチンコで大当たりした経験から、金欠になるとパチンコで一発当てようとする心理に似ています。

 

よって私の指導方針は、新人戦や初級クラスの経験は程々にしておいた方が良い、という考えです。

勿論、全く勝ち星が無い状態が続くと精神的にキツクなってしまうので、その場合は選手によって調整します。

 

日常生活を送る上でも心掛けたいことですね。

勝っている時こそ要注意!


PAGE TOP