ライトスパーリングでこそ習得できる事

2021/03/16

これまで、「ライトスパーリングの心得」と「ライトスパーリングの弊害」についての自論を述べさせてい頂きました。

 

 

最後に

 

ライトスパーリングでこそ習得できる事

 

を解説します。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

一、呼吸を読む

原則相手が息を吸ったタイミングは「隙」です。

簡単な例を挙げると、息を吸った時と、吐いた時、ボディにパンチを受けた際どちらが効くか?

当然吸った時です。

また人は速く又は強く動き出す際、多くの場合息を止めるか吐くかです。

そして、その前には大きく息を吸います。

その瞬間は隙、無防備です。

 

あくまで「原則」で絶対ではありませんが、少なくとも初級から準一流レベルまでは、その原則が9割方当てはまります。

しかし、「相手が息を吸った!」と認識してから動くと、その頃には相手は息を吐いています。

よって「予測」と「予備動作を消す(ノーモーション)動き」が必要になります。

 

裏を返せば、一流になるには「呼吸を読ませない」「息を吸いながらでも動ける、耐えれる」といった技術が必要になります。

 

二、移動中を捉える

相手の身体の上下運動の際、上方向に行く過程、又は下に沈みきる過程は原則「隙」です。

相手が前に移動しはじめ、床に足が接触するまでの間は原則「隙」です。

相手が横に移動(サイドステップ)しはじめ、床に足が接触するまでの間は原則「隙」です。

原則、が付くのは一流レベルになると、そこに誘いやフェイントの要素が加わるからです。

しかし、呼吸と同様、初級から準一流レベルまでは、原則が9割方当てはまります。

そして呼吸と同様、一瞬の間を捉える為、「予測」と「予備動作を消す(ノーモーション)動き」が必要になります。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「呼吸を読む」「移動中を捉える」は、慣れないうちは難しいでしょう。

まして、いきなりガチスパーや試合では更に難易度が上がります。

しかし、ライトスパーリングであれば、幾分難易度が下がり、呼吸を読むというテーマを意識しやすくなります。

更に言えば、

「自分よりも弱い相手」

の時にこそ、これら難しいテーマを意識しやすくなります。

 

また、呼吸や移動は、個々の技と異なり、

「マススパー、ライトスパー、ガチスパー、試合」

それぞれに差異が起こりづらいものです。

例えば、パンチならば、ライトがガチかで、動きの性質が異なることは「ライトスパーリングの弊害」で述べましたが、呼吸や移動は、ライトもガチもありません。

その普遍性がある動きへのテーマをより重視できるところが、ライトスパーリングの利点だと思います。

 

ちなみに、「呼吸を読む」「移動中を捉える」といった要素が無い場合、良くも悪くも、

「リズムが合う」

「かみ合う」

状態となります。

自分の方が経験やフィジカルが勝るのであれば、そのまま勝ててしまうのですが、実力が伯仲する場合は消耗戦に、相手の方が実力が勝る場合は、ボコボコにされます。

いわゆる、

「相手のリズムを崩す」

とは、「呼吸を合わせない」「相手の動き出しを捉える」とも言えます。

 

ライトスパーリング会では、「ライトスパーリングの心得」で述べたように、マナーありきです。

そのマナーを守った上で、ライトスパーで少しでも強くなりたいのであれば、相手にリズムを合わせない、ある種の意地悪さが必要意になります。

 

「マナーを守る」と「相手に合わせない」という相反する心理、動きをコントロールすることが、ライトスパーリングで強くなるために必要な事だと思います。


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