私が思う理想の黒帯像
2021/03/15
以前、子どもたちに理想の黒帯像について尋ねたことがありました。
子どもたちの答えを要約すると、
“強くて上手くて優しい”
でした。
大人の生徒に聞いたらもっと色んな考えが聞けるかも知れませんね。
その前に私が思う理想の黒帯像を具体的に述べたいと思います。
ちなみに混合してほしくない点は、「黒帯になる為の審査規定」と「理想の黒帯像」は異なるという事です。
黒帯へは、審査規定をクリアすればなれます。
ここで述べたいことは、黒帯取得後の理想像です。
その理想通りにならないからと言って、黒帯剥奪だとかいう話ではありません。
その点を踏まえた上で私が思う理想の黒帯像はこちら。
1.そこそこ強くあり続ける
昇段審査で行う十人組手を達成出来る以上、そこそこ強いと言えます。
理想はその“そこそこ強い”がずっと続くことです。
分かりやすく述べると、いつでも昇段審査に合格できる実力を維持出来ている事です。
厳しい言い方をすれば、十人組手は勝敗は問わないので、一時の気力と根性があれば、ヘロヘロになりながらも、ある程度出来てしまいます。
問題は、黒帯というニンジンをぶら下げなくとも、いつでも十人組手が出来る気力と体力と技術が維持できている事です。
無論、年齢の問題もありますが、
「年齢による体力低下分は技術で補う」
といった心掛けを持ってほしいですね。
2.型が出来る
これは本来であればわざわざ言うまでもないことですが、昇級昇段審査前しか型をしない人が多いのが現状なので、ちゃんと言っておかないとダメですね。
「空手有段者が型が出来ないでどうするの?」
という話しです。
極端な話、組手の強さオンリーを追求するならば、帯の概念は必要ありません。
黒帯になるという事は、伝統継承の意味も込められています。
型の分解や高度な身体操作までマスターしろというような無茶は言いませんが、せめて人に順番と形を教えられる程度にはなってほしいですね。
3.ライトスパーリング(手加減)が出来る
これについては以前「ライトスパーリングの心得」で述べました。
これからの時代、むやみやたらに帯下や後輩を痛めつけるやり方は改めて行くべきだと思います。
初心者や女性、子どもと、それぞれに準じた、技のコントロールが出来る事が必須です。
4.最低限の社会常識がある
これは理想の黒帯云々以前の話ですが、「法律を守る」「道徳を守る」「倫理を守る」「マナーを守る」です。
当たり前すぎて敢えて言うまでもないことですが、残念な事に一部出来ていない人がいます。
あるいは酒、ギャンブル、異性にだらしないのもダメですね。
これも黒帯云々以前の当たり前の話ですが、残念ながら一部ダメな人がいます。
といったところです。
厳しい?当たり前?
あなたが思う理想の黒帯像は?
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